良心の呵責、心の葛藤
次の日、そうは言ってもアクセスしないわけにはいかない。もう何回も開いているゼクシィ縁結び、慣れた手つきでサイトを開く。また、りえちゃんからメッセージが届いていた。これまでのように、かなりの長文で。
返事は・・・どの言葉も嘘になってしまう、そう思うと打てなかった。キープしたいわけでもないのに、すぐに断りのメールを入れるべきだ、そう頭では分かっていながらも返信できなかった。
そんな葛藤が数日続き、ようやく重い腰を上げて返信した。何を打ったのかはあまり覚えていない。それからそのままサイトを見て他の女性をチェックするが、身が入っていないのでただただ眺めるだけに終わってしまう。
するとその間にりえちゃんからメッセージが届いた。
「良かったです~(T-T) もうこないかと思ってました!(´;ω;`) ・・・」
ずっと待っていた、嬉しかった、そういった想いの文章が延々と綴られていた。
少し嬉しい気持ちもあったが、申し訳なさと、若干引いてしまった気持ちが混在して衝撃を受けてしまう。完全に好意はもらえているけど、自分はその気持ちがない。このままやり取りを続けると、変に勘違いさせてしまうのではないだろうか?
そして何より自分が好意を持つことになる可能性は限りなく低い。そして少し鬼気迫る文章に怖さも感じてしまった。どうしよう?混乱に拍車がかかり、いよいよ頭がこんがらがってくる。