2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
【メイさん】 メイさんとは長文のやり取りが多いためか、平日は1通ずつ、休日は数通のやり取りをしていた。以前も書いたが、縁結びという婚活サイトで知り合ったかたなので、真面目に婚活している人が多い印象があり、結構突っ込んだ話を交わしていた。 とも…
【ゆうちゃん】 ゆうちゃんとは先日会ってからも順調にやり取りは続けているものの、回数は少しずつ減っていた。話のネタが無いわけではないけど、ある程度の慣れというものだろうか? 最初の頃は燃え上がるようにメッセージのやり取りを続けていたけれど、…
さやさんとのお見合いを終えたばかりだが、1週間後にはメイさんとのお見合いが控えている。正直大変ではあるけれど、今この時期に婚活に全力で取り組まないと後悔しそうな気がして、出来る限りのことはしようと思った。歩みは止めない。 【さやさん】 結局お…
・ ・ ・ そしてようやく地元へと辿り着いた。もう外はすっかり暗くなってきている。それから家に帰って寝るまでの間、連絡があったのは・・・ゆうちゃんとメイさんだけだった。 自分であんなことを考えていたのに、いざ連絡が無いとさやさんのことも気にな…
「出てきましたよーつば九郎(笑)面白いですね~こんな活動もしているんですね。」 そういって検索した画像も貼り付けた。 それからしばらく返信は無かったが、1時間程経った後にLINEがきた。 「私も弟から聞いたときは驚きました!でも可愛いですよね。」 そ…
ハッと目を覚ますと電車の中にいた。そうか、眠ってしまったんだな。時間を確認すると30分程眠ってしまったようだった。そういえばさっき携帯が鳴っていたな、そう思い出し、意を決して携帯を開く。 「としおさん、今日は遠いところお越しいただきありがとう…
さやさんのほうからも核心を突いた質問は無かった。同じようなことを考えているのかもしれない。お互いの飲み物が空になり、2時間が経過した頃、どちらからともなく「そろそろお開きにしましょうか」という流れになった。 店を出て駅へ向かう最中も、友達の…
気付くとコーヒーは空になり、さやさんも飲み終えそうだった。時間はまだ1時間程しか経過していない。 「飲んじゃったから、もう1杯注文するよ。さやさんはどうしますか?」 「あ、それなら私も頼みます。次は紅茶にしようかな。」 店員に注文し、出てきたコ…
「そうなんですね。私も高校までは地元にいたので似ていますね!部活は何やってたんですか?」 「大学の時にワンダーフォーゲル部に入ってました。といっても部活!っていうよりワイワイしている同好会みたいなもんだったんですが(笑)」 そう話すさやさんは…
運ばれてきた料理はとても美味しそうだった。お互いまずは腹ごしらえということで、会話もそこそこに食事を取り始める。うん、美味い!お腹が満たされていくと、不思議と会話も弾んでいく気がする。 「としおさん、どうですか?」 「美味しいよ!さやさんの…
あらかじめ予約してあった席へと案内され、さやさんが説明してくれた。 「こちらにランチのコースがあって、パスタやピザ、ドリンクが選べるようになっています。コース以外が良ければ、こちらのほうから選んでくださいね。」 お互いランチコースにし、好み…
毎日LINEしているとはいえ、お互いかしこまった挨拶を交わし、はたから見たらとてもカップルには見えなかっただろう。挨拶もそこそこにさやさんが話し始める。 「では早速ですけど、お店のほうへ行きましょう。」 そうして、さやさんについていく形で駅を出…
2回の乗り換えを経て、ようやく目的地である駅へと到着した。初めてのところだけど、結構都会だな~。電車を降りて周囲を見渡す。集合時間にはまだ時間があったので、さやさんもまだ来ていないだろう。 // ・ ・ ・ 改札を出てふと目に入った女性が、さやさ…
ついにさやさんとのお見合い当日を迎えた。ぐっすり眠ることができて目覚めも良し、天気も良くて最高のお見合い日和となった。サッと体を起こして身支度を整えていく。不思議と緊張は無い。 さやさんは関西圏在住なので正直結構遠くに住んでいる。とはいえ電…
さやさんの写真を見ながらいろいろと考えを巡らせる。顔は飲み物を飲んでいる写真なので、顔全体はよく分からない。どんな人かな~期待で胸が高鳴る。 お店はさやさんが確保してくれているので安心だ。駅から数分の場所にあるとのことで、イタリアンのお店ら…
【さやさん】 数日後に会う予定になっているさやさん。毎日一通程度しかLINEのやり取りをしていないけれど、直接会うことになっているので、そんなに気にしていない。 そのやり取りも、読んでいる本のこととか、何気ないやり取りだった。 自分の感覚としては…
ゆうちゃんとのプチデートも無事に終わり、この日は仕事も捗った。こういうときに男って単純だなって思う。これは自分だけではないだろう。理想は何事にも動じない心かもしれないが、恋愛や家庭が上手くいっているとパフォーマンスも上がる。 帰宅後、ゆうち…
「ホントだ!ごめんごめん、こっちは大丈夫だよ。ゆうちゃんは大丈夫?」 「そうですね、私、昼から子供の参観なので、そろそろ帰らなきゃです。としおくん今日はありがとうございました。」 しまった、こっちがちゃんと時間を把握しておくべきだった。 「こ…
「そっか、ゆうちゃんもそうだったんだ。まあ本当は抱え込まずに言ったほうがいいから喧嘩することも大事だと思う。離婚してどれくらいになるの?今は会ったりしてる?」 「大体1年くらいです。子供たちがいるので、たまには会わせていますね。私は会わない…
やたらと飲んでいたのが目に入ったのか、はたまた気を遣ってくれたのか、ゆうちゃんの提案はありがたかった。水まで飲み干してしまってはどこか気恥ずかしい。 「そうだね、もう一杯飲むよ。」 そうして店員を呼び、珈琲をもう一杯追加で注文する。 そしてこ…
高校ネタから部活ネタ、そしてお互いの学生時代の話などをした。もちろん、私がオタク生活を送っていたことは言っていない。さすがにその話をしたら引かれるということは予想できたから(;・∀・) その話の流れから、自然と深い話に入っていけた。 「そういえ…
最初の内はお互いいつもやり取りしているように、当たり障りのない言葉を交わす。最近のこと、仕事のこと、日常のこと。やはりLINEでやり取りしているのとは違い、すぐさま反応が返ってきて表情が見られるのは嬉しかった。 「・・・そういえばとしおくんって…