2回目のデート⑫
機嫌が良いと思ったら悪いようで、掴みかねていた。それでも気まずいので、今日のこと等いろいろ話題を振った。しかし反応はイマイチで、一言返されて終わるものばかり。
記憶が定かではないが、こんなやり取りはした。
「血液型って信じる?結構性格分かれるみたいだね。」
「信じません。」
この後少し滅入り、無言の時間が続いた。
到着まであと15分程度の距離に迫った頃、ふと愛ちゃんが口を開いた。
「そう言えばイヤホン欲しいんだった。コンビニで買ってこ。」
コンビニではイヤホンも売っているのか。
その辺は疎くて知らなかったが、こう提案してみる。
「じゃあコンビニ寄ってこっか?」
「いや、いいですよ。近いですし。」
「でももう暗いし、寄るだけだから。それから家まで送るよ!」
「いや、ホント大丈夫です。近いですから。」
「でも心配だよ。暗いから遠慮しないで。」
「うーん、大丈夫です。いつものところまでお願いします。」
ここまで言われてしまっては仕方がない、集合場所まで車を走らせた。