友情に感謝
いよいよ迎えたデート当日。この日は土曜日で休みだったため、夜までには時間があった。一人で悶々としていても良くないので友達(K)と遊ぶことにして、一緒に体を動かしたりコーヒーを飲みに行ったりすることにした。
Kは既婚者だが、一度結婚に失敗している私を気遣ってくれるいいやつだ。
「としお最近はどう?」
「ああ、仕事は順調だし、プライベートもまあまあだよ。」
「そうか、それは良かった。本当に良かった!」
自分のことのように喜んでくれる。こうやって共有できる友達がいるのはありがたい。
「大変やったもんな。まあ無理せずやっていきなよ。俺はとしおを応援してるから。」
「ありがとな。プライベートのほうだけど、実は今仲良くなっている子がいてさ。」
「そうなの?やるな~。どんな子?」
Kも身を乗り出して聞いてくる。
「正直見た目はタイプじゃないんだけどさ、話が合うっていうか。こないだもデートしたんだけど、話が途切れることが無かったよ。もちろん慎重にはなってるよ。」
「いいじゃん!やっぱ結婚ってさ、話とか価値観が合わないとつらいよ。見た目は人それぞれだからなんとも言えないけど、ずっと一緒に生活するんだから、性格が合わないっていうのは止めたほうがいいからね。」