めぐちゃんと待ち合わせ
「俺も同じ失敗は繰り返したくないから、結婚が目的ってわけじゃなくて。一緒にいて安らげたり、同じ価値観の人がいいなって思ってる。そこはブレないつもり。」
「なかなかあんな経験できないからな。としおのは・・・特別だよ、あれは。としおがそういう考えなら安心した。」
そう言ってKはうなずく。
「まあとにかく、上手くいってるなら良かった!応援してるよ。」
ずっと一人で考えていたことだから、Kに話せて良かった。なんだか心が少し軽くなった気がする。
もちろん今日この後デートなんてことは野暮だから言わなかったが、デート前にリラックスできたことは本当に良かった。
日も暮れ始め、Kと別れる。さあいよいよめぐちゃんと2回目のデートだ。場所はめぐちゃんの家のほうなので、電車に乗り込んで行った。
居酒屋は駅前なので、集合場所は駅構内。電車なので予定時刻に着き、しばらく時間をつぶしていたが、あっという間に予定時刻となる。・・・するとめぐちゃんが時間ぴったりにやってきた。
「としおさん、お疲れさまです!待たせちゃいました?」
そう言って駆け寄ってくる。
「いや、少し前に来たばかりだよ。めぐちゃん時間ぴったりだから全然大丈夫!」
「良かった~。じゃあ早速行きましょう。」
顔をほころばせながら、連れ立って居酒屋へと向かっていった。