フラれた後の駅までの道のり
失意のままレジへと向かう・・・こんな状態ではあったものの、ここは奢ろう。しかしともこさんに制止されてしまった。今思えばそれもそうか。
外へ出ると曇り空だった。まるで今の心境を表しているかのような、なんとも言えない気持ち。こんなことに慣れてはいけないが、回数を重ねたおかげかショックは少なかった。
そんな状態ではあるものの、駅までざっくばらんに話をする。
「ともこさん、ぶっちゃけどれくらい会ってるんですか?」
「私は・・・20人くらいですかね?先週も会ったばかりで。なかなか上手くいきませんね。」
いやいや、ともこさんの内に秘められた条件は何なのだろうか?
「いい人、条件に合う人見つかるといいですね。お互い頑張りましょう!」
「はい、としおさんも。」
そして駅に着くなり、ともこさんに聞かれた。この駅は2つの路線が走っているところだ。
「としおさんはどちらの路線に乗ってかれますか?」
「〇〇線ですよ。」
「そうですか、私は✖✖線なので、ここで。」
「分かりました、今日はありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。」