アラフォーバツイチ子持ち男の婚活奮闘記

アラフォーバツイチ子持ち男の婚活奮闘記

婚活に圧倒的に不利と言われる悪条件を持った男の記録です

さやさんとお見合い⑦

気付くとコーヒーは空になり、さやさんも飲み終えそうだった。時間はまだ1時間程しか経過していない。

 

「飲んじゃったから、もう1杯注文するよ。さやさんはどうしますか?」

「あ、それなら私も頼みます。次は紅茶にしようかな。」

 

店員に注文し、出てきたコーヒーにまた口をつけながら話を始めた。

 

 

お互いの仕事のこと、家族のこと、大事なことだけどいわゆる話しやすいことをネタに言葉を交わし続けた。特に沈黙は無かった。ただ、なんだろう?お見合いという場を忘れてしまうような感覚に陥ってしまった。

 

なぜだろう?

 

これまでの流れだったら自分の離婚のこと、お互いの将来のこと、そういったことを話す場なのに。どうしてもそういった話をする流れにならなかった。いや、自分がどこかでセーブをかけていたのかもしれない。

 

まだ初対面だから?

初回はあっさりしたほうがいいから?

2回目以降に話せばいいから?

 

見た目?

趣味?

感性?

 

話をしながらも脳内では自問自答が繰り返されていた。話をしていてそれなりに楽しい。さやさんは関西系ということもあって、ちょいちょい出る関西弁やお笑いネタも良かった。

 

でも、少なくともこの時点で将来を考えるには至らなかった。

焦っているのだろうか?

ゆうちゃんと比べている?

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