アラフォーバツイチ子持ち男の婚活奮闘記

アラフォーバツイチ子持ち男の婚活奮闘記

婚活に圧倒的に不利と言われる悪条件を持った男の記録です

帰り道に感じる気持ち

それからも一緒に街をぶらぶらと歩き、気付けば夕刻が迫っていた。

 

「ゆかりちゃん、しゅんくんのこともあるし、そろそろ駅へ戻ろっか?」

「そうですね、もうこんな時間!時間経つの早いなぁ。」

 

「来週は温泉楽しみだからまた今週頑張れそうだよ。しゅんくんと会うのも楽しみだし。また詳細は電話やLINEで詰めるとして、当日は俺が車でゆかりちゃんの家まで行くよ。」

 

「私も頑張れます!しゅんも絶対懐くと思いますし心配いりませんよ。また遠いところまできていただくので申し訳ないですけど、よろしくお願いします。」

 

喋りながら歩いていると、地下鉄、駅とあっという間に着いてしまった。もう少し一緒にいたい・・・そんな気持ちをグッと堪え、また来週会える、そう思うと寂しい気持ちは穏やかな気持ちへと変化していく。

 

「ゆかりちゃん、ありがとう。今日は楽しかったし、記念の日になったね。やっぱり実際に会えて良かった!また連絡するよ。」

 

「私のほうこそ・・・なんだかまだ信じられませんね。私達、付き合ってるんですよね?」

そう言って恥ずかしそうにこちらを見る。

 

ホントに実感がない。でも・・・ペアリングを見ると実感が湧く。

「うん、付き合ってるよ。ほら!」

そう言ってペアリングを見せる。

 

ゆかりちゃんは自分のペアリングを見て、その事実を確かめるかのようにギュっと握った。

「ふふ、ホントですね(笑)毎日眺めちゃいそうです。帰り気を付けて帰ってくださいね。また家に着いたら連絡ください。」

 

「うん、それじゃあゆかりちゃんも気を付けて。」

 

そうして何度か振り返りながら、駅で別れる。

 

これまでの婚活デートは、ほとんどの場合は帰り道に落胆していることが多かった。もちろん1回目のデートが上手くいったときは気分が高揚していたこともあったけど、今日はそれとはまた全然違った高揚感だ。

 

季節は春、ようやく私にも春がやってきたようだ🌸

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