"しあわせ"を感じるのは
お腹がいっぱいになり各々のんびり過ごす。
温泉に既に入っていた私は、座椅子に腰かけてゆかりちゃんやしゅんくんの様子をボーっと眺めていた。だんだんと眠くなってきて・・・
「私、そろそろお風呂入りますね。」
その一言でハッと目が覚める。
ゆかりちゃんはしゅんくんと一緒に部屋付きの露天風呂へ入るようだ。
「まだ少し肌寒いですけど、温まりそうです。」
「そうだね、ゆっくりしておいでよ。なんかあったら呼んでね。」
「はい、ではちょっと行ってきます。覗いちゃだめですよ?」
「分かってるよ(笑) 行ってらっしゃい。」
そうして2人は荷物を持って露天風呂のほうへと移動していった。
部屋から見ようと思えば見える場所にあるけど、さすがにそれは約束だから見ないようにする。当たり前かもしれないけど、その辺りはしっかり配慮された造りになっているのでさすがだな~と思った。
待っている間は特に何かするわけでもなく、何か深く考えるわけでもなく、TVを見ながら心地良い気分でくつろいでいた。ああ、幸せってこんなひとときのことを言うのかな?
今は新鮮な気持ちだから余計にそう感じているのかもしれないけど、"心が満たされている状態"にこそ幸せがあるんだと思う。