だんだんと深まる夜
「あ~気持ち良かった!最高だったよ。」
そう言って部屋へ戻ると、ゆかりちゃんとしゅんくんは…布団の上にいた!
「おかえりなさい。お布団敷きに来てくれたよ。」
どうやらお風呂に入っている間に仲居さんが敷きに来てくれたようだ。そしてしゅんくんは既に寝落ちしそうな状態だった。
「しゅん、寝そうなのでこのまま寝かしつけちゃいますね~。」
部屋の照明を落とし、ゆかりちゃんは隣で寝かしつけ始める。私はまだ熱かったこともあり、広縁へ移動して椅子に腰掛けた。そして軽く一杯、疲れた体、火照った体、いろんな意味で最高の一杯が身に染みる。
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しばらくそうしていると、ゆかりちゃんが広縁へ移動してきた。
「しゅん、寝ました。なんかいつも寝かしつけた後に電話したりしてたから、なんだか変な感じですね。」
対面に腰掛けたゆかりちゃんにも一杯勧め、
「お疲れさま、いつもそうだもんね。しゅんくんもお利口にずっと車に乗ってたりしたから疲れたんだろうね。ホントに可愛くて、いい子だよ。」と声を掛ける。
「としおさんのこと気に入ってますよ。元々人見知りしない子なんですけど、それでもやっぱどうなるか不安でした。でも良かった、本当に。」
グラスに口をつけながら、ゆかりちゃんは話す。