2回目のデート⑤
駐車場へ戻り急いでエアコンを付ける。二人とも汗をかいていて、お互い持参していた制汗スプレーをした。私が8×4をしていると、
「あ!としおさん8×4なんですねー。私はSEA BREEZEです(笑)」
愛ちゃんのは塗るタイプのようで、塗る姿に思わず魅入ってしまった。いかんいかん。そして目的地である駅近くまで向かう。やはり都会、混雑していて思った以上に時間がかかってしまった。愛ちゃんは安定のポケモンGOに夢中である。
なんとか駐車場を見つけ、それからしばらく歩いた。幸いにもそのラーメン屋は地下にあったため、日差しを避けることができたのは助かったかな。前回と同じ轍は踏まない。とはいえ行列ができていて、愛ちゃんの機嫌はどうかなーと恐る恐る顔色を窺う。
「何ラーメン食べようかな~♪お腹減ってきました!」
すこぶるご機嫌のようだ。良かった・・・そしてついにラーメン屋へ入る。メインは北海道札幌ラーメンだが、他にもいろいろ選べるところだった。
「ここの味噌ラーメンが絶品だからオススメだよ。」
「うーん、私はとんこつにします。」
・・・うん、これは人それぞれだから仕方がない。
そうして出てきたラーメンを無言で食べ続けた。でも美味しい。混雑していたので4人掛けテーブルに相席だったことは想定外だった。男が2人来て、男3人に女1人。
その2人からはカップルに見られたかもしれないが、テーブルで見ると謎の組み合わせであっただろう。