2回目のデート⑥
お腹も満たされて店を出る。
「愛ちゃん、この辺りはデパートとかいろいろあるけど、何か見に行く?」
「特には無いかな。何でもいいですよ。」
若干予想できた回答だったが、とりあえず駅へ戻る。実はこんなこともあろうかと、事前からアニメ・ゲームショップを調べていたのだ。
ラーメンを食べることになった時に行こうと思っていた場所!ここも10年以上前に行った場所だが、きっと喜んでくれるだろう。そうして外へ出て向かうことになった。
自分の感覚では場所はしっかり覚えていたし、徒歩5~10分程度のところだった。暑いけどもう少しだと思って歩いていく。よし到着!・・・と思った場所にそのお店がない。
代わりに同人系のお店があり、一瞬頭が真っ白になる。
「としおさん、ここですか?」
「いや、ここじゃないよ。同人系ショップみたいだね。」
さすがに同人はヤバいかと思ってその場を後にしようとするが、
「ちょっと寄って行きません?」
まさかの返し!同人系も大丈夫なようだったので、少し寄ることにした。ちなみに私は同人系はサッパリだったけど、抵抗はないので一緒に見て回った。