2回目のデート⑩
車中でも会話は盛り上がり楽しい時間を過ごすことができた。なんとか暗雲は晴らすことができたようだ・・・ふぅ。そしてカラオケ店へ到着!
私はレパートリーには自信があったので、特に不安はない。思ったとおりカラオケ店は休みなのに空いていて、広い部屋に通された。
「結構久々かも。としおさん、どうぞ先に歌ってください!」
促されるまま、とりあえず新しい曲を歌ってみる。敢えて採点モードで。
「ビブラートめっちゃ加点されてますね!次私歌いまーす。」
こんな感じで延々と交互に歌っていった。
愛ちゃんも自分が歌いたい歌を手当たり次第歌っていたので、知らない曲も多かった。・・・これはデートらしいのかな?特に会話もなく、お互いが次々に歌っていくのはなんだか奇妙に感じてくる。こんなものだろうか?
時間はフリータイムで取っていたので時間は気にしなくていいのだが、いかんせん今日は日曜日。明日はお互い仕事だ。
しかも場所もちょっとズレているところにあって、愛ちゃんチまで1時間弱、私に至っては送ってから帰ることになるため、正味3時間半くらいかかってしまう。
愛ちゃんは若いせいなのか、その辺りは考えているようでもなく、ひたすら歌っていた。いや、もしかしたらこちらが切り出すのを待っているのかもしれない。時間が過ぎるのは早く、時刻は19時になろうとしていた。