2回目のデート⑨
店を出るとまだまだ時間は余っていた。私の想定とだいぶ予定が変わったので、迂闊にも次の手は考えていなかった、ピンチ。
「楽しかったですねー。次はどうしましょう?」
駅方面へ戻りながらしばらく雑談をしつつ、行き先を考える。
「暑いし中がいいよね。となると、ゲーセンとかカラオケとか、どっか行きたいところがあれば何でもいいよ。」
「カラオケ!いいですね♬行きましょうよ。」
あっさりとカラオケに決まった。しかしこの界隈の店は全く知らず、たまたま見つけたカラオケ店も値段が気になってしまってスルーする。
「とりあえず帰りながら探そっか?愛ちゃんチ方面とか、少し離れたところで良ければ知ってるとこもあるし。」
「それでいいですよ。でも私が知ってるトコは小さいので空いてるか分かんないです。」
「じゃあ俺が知ってるトコ行こっか?そんな混んでないから大丈夫だと思うよ。」
そうして車に乗り込んだ。