待ちに待った返信の内容は
ゆうちゃんからの返信はなかなか無かった。気もそぞろに無理矢理カラオケへ意識を向ける。心なしか、いつも歌う十八番の曲も点数が出ない。心の状態までもカラオケ採点に見破られてしまうのか・・・
そんな気持ちで残り時間があと少しに迫った頃、LINEの通知が携帯に表示された!飛びついて開きたい衝動を抑え、歌っていた曲を歌いきる。どんな返事だろうか?良い返事だろうか?それとも・・・
恐る恐る携帯を手に取り、LINEを開く。私はメッセージ内容が通知の際には表示されないように設定しているため、アプリを開かないと内容は確認できない。祈るような気持ちでアプリを開く。
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「としおくん、本当にごめんなさい!・・・」
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最初の一文を見て頭が真っ白になった。終わった。急速に脱力感が襲ってきて、やってしまったという思いが脳内だけでなく、体全身を駆け巡る。心にずしりと重い錠前がかかったかのように、暗澹たる思いに染まっていった。