2回目のデート⑦
同人系ショップは店内を一通り見て回っただけで終わった。愛ちゃんも興味本位で入ったのだろうか?そして早々に店を後にし、目的地を目指す。・・・ところが。
私が思っていた場所はこの同人系ショップだったため違っており、一本、道を間違えたかな?としばらく歩いてみた。ところがその店が見当たらない。
また同じ道に戻ってきてしまった。愛ちゃんはポケモンGOをやりながらついてきていたが、さすがにおかしいと思ったのか、立ち止まってこう言った。
「お店まだですか?もしかして道に迷ってます?でしたら検索しましょうよ。」
ちょっと怒り気味だった。これはヤバい・・・
確かに今はスマホがあるのだから、さっさと検索すれば良かったのに、その時はなぜか頭が回らなかった。もたもたしていると、愛ちゃんは自分のスマホでサッと検索をしてくれた。
情けないが、愛ちゃんの案内でそのお店まで辿り着く。どうやらこのお店も移転していたようで、またしても事前調査が足りなかった。愛ちゃんは何も言わなかったが、暗雲が立ち込めてきたように感じた。