徐々に深い話へ
「ちょっとトイレ行ってくるよ」
おもむろに立ち上がり、トイレへと向かう。時間は既に21時を回っていた。さあとしお、そろそろめぐちゃんに大事な話をしなくてはいかんぞ。そう自分を奮い立たせて席へと戻る。
「さあ、としおさん、飲みましょう。次何にしますかー?」
「そうだね、次もチューハイかな。ああ、果実酒でもいいかも。」
「遠慮しなくていいですからね。と言いつつ私もチューハイですけど(笑)」
そんな感じで3杯目だか4杯目だかを注文する。
待っている段階で話はめぐちゃん主導で動いた。
「そうそう聞いてくださいよ、私の従兄なんですけど、前の奥さんがヒドイ人で離婚したんですが、ついに再婚したんです!と思ったらこないだ事故して・・・」
おっと、まさかの似た人の話。ここを逃す手はない・・・が、まずはしっかり話を聞く。
「それは大変だったね。従兄も再婚したんだ、良かったね。」
「そう言えばとしおさんも離婚されてるんですよね。あの、理由聞いてもいいですか?」
言わなければと思っていた話題に自然と展開してきた。そして話題は深い話に入っていく・・・