質問に対する回答
「もう会ったりしていないんですか?別れたのはいつ頃?」
矢継ぎ早に放たれる質問に一瞬たじろぐが、丁寧に答えていく。
「いや、もう住んでるところも違うし、全く会ってないし、これからも会わないよ。別れてからは・・・2年くらいかな。」
「でしたら安心ですね。」
めぐちゃんはグラスを手に取り、チューハイを飲み干す。
「あ、次飲む?」
「そうですね~ちょっと待ってください。」
そうしてメニューを見始めためぐちゃんは、それ以上突っ込んでくることは無かった。もっといろいろ聞かれると思っていただけに若干拍子抜けだ。
しかしこれを機に不安を払拭したい私は、続いてめぐちゃんに問いかける。
「めぐちゃん、もっと聞きたいことない?遠慮せずに何でも聞いていいよ。俺も包み隠さず全部話すから。」
「そうですね・・・大丈夫です。そうそう、さっきの従兄のことなんですけど・・・」
これ以上聞かれなかったのは良かったのか?悪かったのか?ひと山を越えた安心感と、本当にこれでいいのか?という反する気持ちが交錯した。