暖簾に腕押し
前のデートから2週間以上が経ったある日、相変わらずめぐちゃんからデート日に関する連絡はない。いてもたってもいられなくなり、再度デートに誘ってみることにした。
「お疲れさまです。そういえばめぐちゃん休みはどうかな?また聞いてしまって申し訳ないです^^;; 紅葉が綺麗だし、またドライブ行こうよ!美味しいもの食べに行くのもいいね。今週末とか来週末どう?」
めぐちゃんからは、いつもどおり返信がきた。
「今日もお疲れさまでした。実は今回は全然土日休みが無くて(汗)ホント申し訳ないです。こないだ友達とは平日休みに紅葉見に行けたんですけどね~。また連絡しますね!」
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看護師という職業柄、仕方ないのかもしれない。でも、待つだけの身というのは想像以上につらい。よくドラマや小説にあるような、女性が男性をひたすら待ち続ける・・・というのもこのような心境なのだろうか。
自分の気持ちがよく分からなくなってきた。これが1人に絞ってしまった時のつらいところ。時間はただ刻一刻と過ぎていく。容赦なく。
年齢を重ねるにつれて、時間のありがたみが分かってきたような気がする。だからこそ無駄に過ごすわけにはいかない。
また他の相手を探そうか?いろいろな考えが頭を巡っている。