ゆうちゃんとカフェデート⑦
「ホントだ!ごめんごめん、こっちは大丈夫だよ。ゆうちゃんは大丈夫?」
「そうですね、私、昼から子供の参観なので、そろそろ帰らなきゃです。としおくん今日はありがとうございました。」
しまった、こっちがちゃんと時間を把握しておくべきだった。
「こちらこそありがとう。次また会う日はLINEで決めよっか?」
「そうですね、また調整しましょう。」
そしてお会計を済ませ、店を出た。
「すみません、奢っていただいて。ありがとうございます。」
ゆうちゃんは本当にすまなさそうな顔をしてペコリと頭を下げた。
「いいよいいよ、これくらい。それじゃあ昼からの参観、行ってらっしゃい!また話聞かせてね。」
「はい、また夜に連絡しますね。」
そしてお互い手を振って別れた。濃厚な2時間だったな。いつもであれば次の約束を取り付けなければと焦ってしまうが、今回はそんな気は起こらなかった。ゆうちゃんに対する安心感、信頼感からだろうか。
とても充実した気分で一日を過ごすことができた。やはり少しの時間であろうと、実際に会うということの大切さが分かった気がした。今のところはゆうちゃんが一番手だけど、週末に会うさやさん、来週末に会うメイさんも楽しみ。
このうち誰かと上手くいきますように・・・