ゆうちゃん&子供たちと遊園地デート②
「もしもし、おはよう!今近くまできたよ。どこかな?」
「おはようございます!えっと、今どの辺りですか?」
「市営住宅の入り口だと思う。いくつか棟があるけど・・・」
「それなら2つ目の棟を過ぎたとこを左に曲がってください。そこに駐車スペースがありますので、そこで待ってますね。」
速度を落とし、1つ目、2つ目、と棟を過ぎる。なんだか急にドキドキしてきた。ゆうちゃんの声を久々に聞いたからだろうか?そしていよいよ道を左に曲がると・・・いた!ゆうちゃんがこちらに手を振ってくれている。
「あっ、そこだね。」
そう言って電話を切る。ゆうちゃんは今日も可愛らしい格好と、トレードマークの帽子を被っていた。ファッションにあまり詳しくないので表現できないけど、とにかく似合っていた。
「ゆうちゃんお待たせ!」
そう言って案内された駐車場へ車を止める。
「としおくん、朝早くからありがとう。じゃあこちらへ。」
そう言ってゆうちゃんの車へ移動した。・・・そう、実は今回は私の車ではなく、ゆうちゃんの車で行くことになったのだ。当初は私が乗せていくつもりだったのだが、ゆうちゃんが自分が運転したいと言ったので、その言葉に甘えることにした。