家に到着しお別れの時間が近付く
高鳴る鼓動を抑えつつ、外を眺めてはみたものの辺りは真っ暗。子供たちはご飯を食べて回復したのか、元気いっぱいにはしゃいでいる。もうすぐゆうちゃんたちの家に着いてしまう。さあ、勇気を出そう!
そして車は市営住宅内へと入っていった。
「としおくん、ウチに寄って行ってよ~」
そう言ったのはゆうちゃん・・・ではなくひなたくん(笑)
さすがにそれはマズイだろうと思いつつも、こうやって言ってもらえるのは嬉しいな。当然ゆうちゃんもいきなりそれは抵抗あるだろうし、いかんせん、時間が時間だ。
「ありがとう。でも今日は遅いしまたの機会にお願いしようかな?」
そう言って誤魔化した。
ゆうちゃんもさすがにちょっと困った様子だったので内心ホッとしているだろう。子供は思ったことをそのまま口にするからドキッとしてしまう。しかしある意味では本心だろうから、その純真さには心が洗われるようだ。
そして駐車場へと到着し、長い長い一日が終わろうとしていた。
「お疲れさま、運転ありがとう!」
かなりの時間と距離を運転してくれた、ゆうちゃんに本当に感謝。そして子供たちも疲れたことだろう。車も頑張ってくれた。そして・・・