アラフォーバツイチ子持ち男の婚活奮闘記

アラフォーバツイチ子持ち男の婚活奮闘記

婚活に圧倒的に不利と言われる悪条件を持った男の記録です

趣味の店と食べ物の店

次はお互いが好きな趣味の店に入る。

 

いわゆるオタク系の店だが、この辺りは眺めているだけでも楽しい。いまどきのものから懐かしいものまで、それぞれについてあーだこーだとやり取りするのが楽しかった。

 

オタクと言っても幅広い世界であるため、もちろんお互いが知らない領域もある。とはいえ理解があるというのはこんなにも嬉しいものなのか、当然話題が尽きることは無く延々と喋り続けていた。

 

まさか知っていた「ときメモ」はもちろん、「マクロス」や「まどマギ」辺りが一番共通していたところだろうか。私が知らないことも、ゆかりちゃんの話を聞いていると興味をそそられるものばかりだった。楽しみが増えたな^^

 

「お腹空きましたね?」

気付くと既に2時間以上歩き回っていた。

 

「そうだね、じゃああの店でなんか食べよっか?」

そう言って近くにあったお店を指差す。

 

外国人がやっているお店で、いろいろ食べられるお店だった。

 

「あ、ゴメン、ちょっとトイレ行ってくるね!」

「うん、じゃあ私は先にお店見てますね。」

 

生理現象なので仕方がない、近くにあったトイレへ行き急いで戻る。

 

すると、店員の外人さんと親し気に話すゆかりちゃんの姿があった。

「お待たせ!もうなんか買った?」

 

そう声を掛けると外人さんは、

「彼氏さん?なんだ、残念。」

 

冗談なのか本気なのか、大げさなジェスチャーをして残念がる。

 

「今買ったところです。なんか誘われちゃいましたが断りましたよ(笑)」

ゆかりちゃんは事も無げにさらりと言う。

 

後になって分かったことだが、ゆかりちゃんはなぜだが親しみのあるキャラのせいか、やたらといろんな人から声を掛けられたり、仲良くなる性質を持っていた。

 

個人的にはゆるいオーラをまとっているせいかな?と思っているが、かといって芯は強いので、そんじょそこらの男よりは強い安心感もある。

 

結局そのお店でアイスを買って、店の前の椅子に腰かけながらお互いに談笑した。

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