2回目のデート⑧
気まずいまま店へと入る。ここもアニメ・ゲーム系ショップだ。私が知っていた頃よりも広くなっていて、こちらは充実していた。愛ちゃんはそそくさと中に入っていったので、自然と別行動になってしまった。
こちらも一通り見て回ろうと特にあてもなく眺めていく。・・・私も好きだとはいえ、当時のように熱中しているわけではないので、あっという間に全部見て回ってしまった。知らないアニメ・ゲームだらけで、全くついていけてない。
当時だったら何時間も時間潰せたんだろうな、と少し感慨に耽ってしまう。そうこうしていると、前から愛ちゃんが歩いてきた。
「あ、としおさん!これ見てください、かっこよくないですかー?」
まさかのテンションに一瞬たじろぐ。しかしこれは少し救われた気がしてすぐさまのっかった。
「ん?どれどれ?ホントだ、かっこいいね。」
・・・全く知らなかったが、どうやら女子向け?のイケメンだらけのアニメ?かゲーム?だった。当時は美少女系ばかりだったが、今は美男子系?も多いみたい。
それからは愛ちゃんについて回り、聞き役に徹していた。かなり満足してくれたようで、機嫌も良くなっていてホッと一安心。さあ巻き返しだ!