映画の感想
「映画良かったね。まさかああいう展開になるとは思わなかったよ。」
「ホントですね~。よく考えられているというか、話題になるのが分かった気がします。」
良かった、めぐちゃんも楽しんでいたようだ。
「最後のところなんて感動的だったよ。近くにいるのに見えない。切なさがあって泣けてくるよね。」
「えっ?泣けました?私はそういう場面は無かったですね。」
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ん?予想だにしない返しに一瞬固まる。泣けるかどうかは別にしても、感動しなかったのだろうか?こればっかりは人それぞれかもしれないので何とも言えないけど、これまで感じなかった違和感だった。感性が違うのか?
映画の話題もそこそこに、せっかくのデートなのでそのままショッピングをする。
「そういえば今帽子探しててさ、帽子屋行ってもいい?めぐちゃん帽子似合ってるし、ぜひアドバイスちょうだい^^」
「いいですよ!私は帽子好きなのでいろいろ持ってますね。その時の気分で変えてます。としおさんは普段は被らないんですか?」
「ほとんど被らないよ。でも被りたい時もあって、自分であんまり似合わないと思ってるから全然持ってないんだよね。」
そうして帽子屋へと向かった。