婚活イベントに参加した理由
断られたわけではないものの、その時の私には余裕が無かったのだろう、最後にどうしても確認しておきたいことがあって再びゆうちゃんに質問した。
「一つだけ聞きたいことがあるんだけど、ゆうちゃんが婚活イベントに参加したのってどういった理由やきっかけだったのかな?」
「友達と軽い気持ちで参加したんです。料金も安かったですし・・・」
思いがけない答えが返ってきた。まさか軽い気持ちで参加していたとは・・・いや、これが真意なのかどうかは分からない。ただ、これを聞いて私の心の中は非常に「がっかり」した気持ちでいっぱいになってしまった。
「そう、なんだ、ね。ゴメンね、突然。でも俺も考えた上で言った言葉だから、真剣な気持ちです。返事待ってるから。」
「はい、分かりました。」
暗がりの中、ゆうちゃんの表情はしっかりとは読み取れなかった。でも、これ以上あれこれ聞いても仕方が無いだろう。
「じゃあまた、再来週楽しみにしてるね。ありがとう、お疲れ様。」
「こちらこそありがとうございました。気を付けて帰ってくださいね。」
そして車でお利口に待っていたひなたくんとれんくんにもバイバイをし、自分の車へと乗り込んだ。さあ、帰るか。車を出発させようとすると、ゆうちゃん、ひなたくん、れんくんが外で手を振ってくれていた。
・
・
・