告白、その結果
ついに言った。これまで婚活を続けてきて何人かの女性と会ってきたが、告白をしたのは今回が初めてだった。それくらい、ゆうちゃんのことが気になっていたし、子供たちを含めて真剣に付き合いたいと思っていた。
自分の発した言葉が脳内にこだまする。そしてそこには期待の返事を待つ自分がいるのみだ。ゆうちゃんは驚いた表情のような、この状況を予測していたかのような、どちらともとれる表情を浮かべていた。
少し考えるようなそぶりを見せたが、すぐに私の眼を見つめ返し、言葉を発した。
・
・
・
「少し考えさせてください。」
・
・
・
不安を払拭して期待のみに包まれていた私の脳内は、この言葉をすぐには受け入れられなかった。そして【期待】という二文字は、ガラガラと崩れ去っていく。
そして一瞬の時間の間に脳内では様々な想いが交錯していた。
「ああ、ダメか・・・」
「まだ解放されないのか・・・」
「上手くいかないな。なんでだろう?」
そして落胆しながら口をついて出た言葉は、
「そっか・・・分かった。」
だった。