いよいよご対面
「ゆかりちゃん、到着したので待ってるね。気を付けてきてね^^」
10分程前にLINEを打つと、すぐに返信があった。
「もう少しで着きます!」
さあいよいよ、期待に胸を膨らませているとLINEが入った。
まだ待ち合わせ場所にそれらしき姿は確認できない。
「すみません!場所がはっきり分からなくて💦駅には着いたんですけど、どこだろー?(>_<)」
あまり電車に乗らないというのは本当のようだ。すぐさま電話をする。
「もしもし?ゆかりちゃん今どこにいるの?目印ある?」
「えっと、地下鉄の入り口があって〇〇線って書いてあります。」
「OK!じゃあ今からそっちに向かうから離れないようにいてね。」
待ち合わせ場所の割とすぐ近くまできていたが、こちらへ誘導するよりはこっちがその場へ向かった方が早いだろう。急いでゆかりちゃんのところへ向かう。
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人通りが多くて常に人が行き交っている。
ゆかりちゃん、ゆかりちゃんっと。
目を凝らして探してみると・・・いた!
白っぽい上着に薄いピンク色のスカートと靴、マスク姿だったが間違いない、ゆかりちゃんだ!
「ゆかりちゃん?としおです。」
「あっ…はい、ゆかりです。ごめんなさい、迷っちゃって。」