2回目のデート②
とは言いつつも、道中は他愛もない話で盛り上がった。そんな中でも頭の中はいつ切り出そうかと迷っていた。そう、離婚の話である。あんまり深刻に話しても暗くなりそうだし、かといって明るく話し過ぎるのもおかしい。
今日までにいろいろシミュレーションしてきた。ああいうべきか、こういうべきか。でもくよくよしていても仕方がない。こういうことは先に話しておいたほうがいい。そうしてタイミングを見計らって切り出した。
「そうそう、こないだメールで話した離婚の件なんだけど、ちゃんと詳細話さなきゃって思ってて。やっぱり直接話さないとって思ったから、遅くなってゴメン。あんまり細かく話すのもアレだから、大事なトコを順番に話すよ。何か聞きたいこととか気になることがあったら、何でも気軽に言ってね!」
「はい、分かりました。」
そう言ってスマホをカバンにしまい、こちらへ向き直ってくれた。
そして事実を淡々と話した。
こういう時離婚歴があると、やはり男側に悪い原因があるように思われるようだ。それは世間のイメージである程度仕方のないことかもしれないが、そうでない場合は不安の払拭にかなり苦労すると思う。
いわゆる三大悪、酒、ギャンブル、女、ではないことを伝える。もちろん自分にも否はあったことを伝え、愛ちゃんの反応を伺った。
「うーん、そうだったんですね~。私も難しいことはよく分かんないんですけど、それなら安心しました!大変でしたね。」
思ってた以上に軽い反応が返ってきて、面食らってしまった。良かったのか、な?
でも20歳くらいの子だと、一般的には「よく分からない」というのが本音だろう。ここはポジティブに捉え、とりあえず話せたことと、愛ちゃんが納得してくれたことにホッと一安心した。
そうこうしているうちに、高速道路の降り口に近づいてきた!